岩手大学実施;がんだい日曜サイエンスラボとは?

 がんだい日曜サイエンスラボ(通称:さいらぼ)は、科学好きな中高校生の皆さんが岩手大学理工学部に毎月1回集まって、科学に関する講座を共に受講し、皆で語らい、時には実験をしながら、科学の楽しさを更に体感してもらうことを目的としています。
 慣れない環境で長時間にわたる取り組みになりますので、戸惑うこともあるかもしれませんが、岩手大学理工学部の教員や研究室に所属する大学院生が丁寧に指導しますので、安心して活動に取り組んでください。

2024年度 さいらぼ年間スケジュール

開講日スケジュール

第1回 2024年6月23日(日) 13:00~16:30
第2回 2024年7月21日(日) 13:00~16:30
第3回 2024年9月8日(日) 13:00~16:30
第4回 2024年10月20日(日) 13:00~16:30
第5回 2024年11月10日(日) 13:00~16:30
第6回 2024年12月8日(日) 13:00~16:30
第7回 2025年1月26日(日) 13:00~16:30

第1回 2024年6月23日(日)

開講式、ガイダンス、アイスブレーキング
第1回講座
・講義①「SDGsと農学~持続可能な社会へ向けて~」講師:下野 裕之(岩手大学 農学部 植物生命科学科 教授)
・講義②「科学リテラシー基礎;帰納と演繹アプローチについて」 講師:高木 浩一(岩手大学 理工学部 電気電子通信コース 教授)

活動報告

 6/23(日)は、本年度第一回目のがんだい日曜サイエンスラボが開講されました。中学生11名、高校生8名、ご家族の方の見学2名の参加があり、実施スタッフおよび6名のメンターの学生さんとで進めました。はじめにガイダンスとして目的やスケジュール、講座の進め方など、本講座の責任者の高木先生より説明があり、その後、参加者の班の中でのアイスブレーキング、続いて2件の講座が実施されました。1つめの講義は下野裕之先生(岩手大学 農学部)から、エネルギーと食料の関係、物質循環、SDGsなどについての50分の講義があり、続いて15分の班内討議、15分の質問と応答など行いました。活発な質問や意見交換がなされました。2つめの講義は高木浩一先生(岩手大学 理工学部)から、科学リテラシー入門の形で50分程度の、実験も交えながらの化学的アプローチについての説明がなされ、続いて参加者が実験や、そのデータを使った関係性の抽出作業を行いました。班で協力しながら実施しました。
 次回は、7/21(日)を予定しています。

第2回 2024年7月21日(日)

第2回講座
・講義① 「科学技術の発展に貢献する結晶の研究について」 講師:土岐 規仁(岩手大学 理工学部 化学コース 准教授)
・講義② 「銀河系のひみつ」 講師:亀谷 収(奥州宇宙遊学館)
・メンターによるミニ講義①

活動報告

 7/21(日)に第2回目のサイエンスラボを実施しました。中学生10名、高校生8名の参加がありました。今回は化学と地学がテーマでした。1つめの講義は土岐規仁先生(岩手大学)に「科学技術の発展に貢献する結晶の研究について」といった内容でわかりやすく、化学や結晶についてお話しいただきました。2つめの講義は亀谷 收先生(奥州宇宙遊学館)に「銀河系のひみつ」といった内容で、宇宙や銀河、ブラックホール、電波観測について、自作の教材なども交えてお話しいただきました。参加者のみなさんが興味を持っていた分野でもあり、講義よりも質疑応答のほうが時間が長いくらいでした。
 次回は、9/8(日)を予定しています。

第3回 2024年9月8日(日)

第3回講座
・講義① 「目の前に雲をつくる」 講師:名越 利幸(岩手大学 名誉教授)
・講義②「人工知能の基礎;機械学習の仕組み」 講師:木村 彰男(岩手大学 理工学部 知能・メディア情報コース 准教授)
・メンターによるミニ講義②

活動報告

 9/8(日)に第3回目の小中高大連携型「科学者の卵養成講座」(岩手大学実施;がんだい日曜サイエンスラボ)」を実施しました。中学生11名、高校生7名の参加がありました。今回は地学(気象)と情報(AI)がテーマでした。1つめの講義は名越利幸先生(岩手大学名誉教授、東北大学理学研究科大気力学分野客員研究者)に「目の前に雲をつくり雨を降らせる-シャボン半球とアメフラシを中心に-」といった内容で講義と実験を行っていただきました。気象学の話、ひかりの話、雲の話、雨の話などわかりやすく説明いただきました。その後、シャボン玉の中で線香の煙を核とした雲の発生や、雨を降らせる実験など、生徒さんに行ってもらい、気象に関しての理解を深めました。2つめの講義は木村彰男先生(岩手大学 理工学部 知能・メディア情報コース)に「人工知能の基礎;機械学習の仕組み」といった内容で、AIは何ができて何ができないかや、AIのアルゴリズムの具体的な話、実際にAIを使ってみてうまく判断できるケースとそうでないケースなどをお話しいただきました。AIは今、世界を変えようとしている技術ですが、プロセスを見ることで、理解が深まっているようでした。加えて、前回からメンターの学生さんの簡単な研究紹介(ミニ講義)もはじまり、参加者は興味深げに聞いていました。
 次回は、10/20(日)を予定しています。

第4回 2024年10月20日(日)

第4回講座
・講義① 「宇宙誕生のなぞに迫る」 講師:成田 晋也(岩手大学 理工学部 数理・物理コース 教授)
・講義② 「昆虫が使う振動を農業に応用する」 講師:高梨 琢磨(森林研究・整備機構森林総合研究所)
・留学生によるミニ講義【英語】③

活動報告

第5回 2024年11月10日(日)

第5回講座
・講義① 「コンピュータも計算を間違える」 講師:宮島 信也(岩手大学 理工学部 数理・物理コース 教授)
・講義②「微生物がつくる環境に優しいバイオプラスチック」 講師:山田 美和(岩手大学 農学部 応用生物化学科 教授)
・留学生によるミニ講義【英語】④

活動報告

第6回 2024年12月8日(日)

第6回講座【研究室実習:「テーマ」(担当)】
①「高電圧プラズマの発生と利用」(高木・高橋)
②「ICT実習:WAN-WAN警報システム」(千葉・阿部) WAN-WAN警報システムの動作動画はこちら
③           

※グループに分かれて研究室に訪問し、実習を行います。

活動報告

第7回 2025年1月26日(日)

令和6年度さいらぼ研究発表会閉講式
・研究体験の成果報告会
※研究室実習で得られた成果をもとに報告会を実施します。

活動報告

講座当日のタイムスケジュール

※3:タイムスケジュールはおおよその目安です。